【パールシュヴァコーナアサナ「サイドアングルのポーズ」】
【ある風景】
「先生。
私、このポーズ苦手です。
なんだかこの体勢とるのが辛くって」
「どうしても腰の位置が高くなってしまうね。
こうしてぐっと下げると辛いかい?」
「そうです」
「では、こうして肘を膝のあたりにあててポーズをとってみなさい。こんな感じ」
「あ。この方が楽です」
「肘はただ膝に置くだけではなく、しっかり膝を押すようにするんだよ。そうすれば伸ばした方の体側に余裕もできてくる」
「はい」
「もちろんヨガブロックを使っての練習も有効だよ。
大切なのはそのときに伸ばした側の体側(この写真で言えば右側)をまっすぐにするようにして、伸ばした脚や手に伸びやかさを感じるようにそこに心地良さを感じることなんだ」
「心地良さ。ですか」
「そう。
どんなポーズをとっても苦しい部分と心地よい部分があると思うんだけれども、どんなときも苦しい部分にフォーカスせず、いつも気持ちの良い部分を探して気持ちの良い部分に自分の気持ちをフォーカスさせること。
それが大切だ。
その考えはとても大切で。
たとえば初対面の人と会ったときなんかも、その人の欠点よりも長所がよくみえてくる。
それは自分にとってもとても楽になることなんだよ」
「はい。わかりました」
「大切なことは何度でも言うよ。
つらい苦しいところにフォーカスせず
楽しいところ心地よいところにいつもフォーカスすること」
【指導時の着目点・注意点】
・伸ばした側の足脚の伸び、手腕の伸び
・腰の高さ
・顔の向き
・段階的簡易法
・ヨガブロックの使用